お客様は家の新築・増改築に何を求めて、数百、数千万円の大金を支払うのでしょうか?
一見するとモノ(家)を買っているように見えますが、実はそうではなくモノから得られる「価値」に対してお金を支払っているハズです。「価値」とは、簡単に言えば、人が大切に思うもの、愛すもの、重要なものです。
住宅は価値の集合体です。例えば、安全(地震や台風に強い)、快適(ひろびろ、明るい、ここち良い)、便利(動きやすい、使い勝手の良い間取り、便利な設備)、ステイタス(重厚で堂々とした外観)、コストパフォーマンス(価格に対して価値が大きい)・・などの「コト」を形にした「モノ」が家です。
物事には優先順位があります。その価値を決定する第一要素が、知的な「コト」の創造です。設計図(知的な創造)に本当に欲しい姿が描けているかを確認することです。
大工には次のような格言があります。「二度測って、一度で切る」。一本目の釘を打つ前に、細かなところまで全てが創造されていなければなりません。
素人は己の商品(売りモノ)だけに熱中し、プロはニーズや問題に対しての解決(コト)に熟慮する。
2019年8月20日火曜日
2019年8月10日土曜日
「災害は忘れた頃にやってくる」あなたの家、本当に大丈夫?
「人の噂も七十五日」これが他人事であれば、さしたる支障もなく安穏に暮らせます。
ところが「災害は忘れた頃にやってくる」。その災害が自分に降りかかった時「想定外でした」では済まされません。そのためにも「備えあれば憂いなし」。
1995年の「阪神・淡路大震災」はもちろん、2016年4月に発生した「熊本地震」の大災害さえ、今では忘れ去られ、我々建築関係者の中でも関心度が薄れています。国や各自治体は危機感を募らせ、高額な補助金制度による耐震診断を推奨しています。
が、これとて「笛吹けど踊らず」「聞く耳持たず」。後になって「こんなつもりではなかった」と愚痴っても「後のまつり」です。
全ての結果は「自業自得?」自己責任。「大丈夫だろう」が一番危険です。診断結果が倒壊の危険判定でも、それを知ることで、室内の家具配置や避難の方法等、命を守る心構えも違ってきます。
ところが「災害は忘れた頃にやってくる」。その災害が自分に降りかかった時「想定外でした」では済まされません。そのためにも「備えあれば憂いなし」。
1995年の「阪神・淡路大震災」はもちろん、2016年4月に発生した「熊本地震」の大災害さえ、今では忘れ去られ、我々建築関係者の中でも関心度が薄れています。国や各自治体は危機感を募らせ、高額な補助金制度による耐震診断を推奨しています。
が、これとて「笛吹けど踊らず」「聞く耳持たず」。後になって「こんなつもりではなかった」と愚痴っても「後のまつり」です。
全ての結果は「自業自得?」自己責任。「大丈夫だろう」が一番危険です。診断結果が倒壊の危険判定でも、それを知ることで、室内の家具配置や避難の方法等、命を守る心構えも違ってきます。
2019年8月1日木曜日
木造建築は「都市の森林」、伐採・植林・長期使用で環境保全
最近、日本各地で気候変動による災害が多発しています。
その要因はCO₂の排出による地球温暖化だと言われています。
樹木はCO₂を吸収して成長するので、これをその対策として利用します。
樹木の吸収・固定量は樹齢約50年まで伸び続け、それ以降は、ほぼ横ばいで推移します。
まずは、この特徴を踏まえて、老齢化した樹木を伐採し、必ず植林する。
そして伐採した木材で木造建築物を建て、50年以上使用する。
「伐採」「植林」「木造建築物の長期使用」の3つが連携して初めて、CO₂の吸収を最大化した森林保全が可能となります。
延べ面積30坪・20㎥の木材を使う家で5tの炭素を固定できます。
木造建築物は日本の低炭素社会を実現し、地球環境保全に貢献する「都市の森林」なのです。
一般的に木造建築物は短命だと思いがちですが、違います。
シロアリ被害や不朽さえ防げれば、半永久的に耐久年数を延ばせるのです。
大径木を用いた木組み・高床構造・軒を長くするなどの耐久構法は、これからも継承すべき日本独特の建築文化です。
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