阿賀野市安田地区は、先人の技を継承した大工・左官・屋根・板金等の職人が多く居ます。安田瓦の産地でもあります。
隣の阿賀町の殆どは森林で杉材が豊富です。これらの建築材料を有効に活用するのが、伝統構法です。
先ずは構造ですが、太くて長い木材を大工の手刻みで組み立てます。
人は親から生まれて育てられ人間になります。
夫婦・親子・兄弟姉妹の集団が家族です。家は人が生活するために、多種多様な機能が複雑に絡みあった複合物です。
「あがの家」の構造は日本の先人・匠(たくみ)が進化・向上させてきた、木組みの伝統構法が基本です。
古い家の再生というと、ややもすると、住む人も建築担当者も意匠・デザイン等、表面的な見た目のモノだけに拘ろうとします。
日本の木造建築物と鉄やコンクリート造りとの最大の違いは、腐れと虫害の管理さえ適正であれば、半永久的に機能する特長があります。
建物の変形(層間変形)について」
「地震の揺れを左右する、地盤と建物の周期」
前回も書きましたが、地震は日本に住んでいる限り、決して他人事ではありません。そこで、今回は「家の耐震等級」です。
「1階2階、各々の重さに働く地震力」
「地震力と耐震性」
「梁のたわみに対する設計数値」
目を引くもの、カッコイイものが良いデザインと思われがちです。
建築における構造技術とは何か?
皆さまは、丈夫な家とは柱や梁が太いことであると思っているハズです。
人の住む家は、安全性が最も基本的かつ重要な要求性能です。
暴風、豪雪、火事、地震などの災害から人の命と財産を守る役目を果たさなければなりません。家の安全については法律・基準の規定を守れば良いと考えている人が少なくありません。設計者・施工者の多くは、これまで在来軸組工法による住宅設計において、構造(性能)を真剣に考慮することを怠ってきました。