2022年11月20日日曜日

木組みの構造の耐震性能を数値で証明する

「あがの家」の構造は日本の先人・匠(たくみ)が進化・向上させてきた、木組みの伝統構法が基本です。


ですから、今風のクギ・金物・合板に頼る耐震構造とは根本から違います。

伝統構法というと、古いイメージを持つかもしれませんが、それは全く逆で超ハイテクな技術なのです。


設計担当者はこれまでも、それを証明する「限界耐力計算法」を勉強してきました。

2019年6月10日、改訂版「伝統的構法のための木造耐震設計法」が新たに刊行されました。


編集委員長は、日本の構造学の権威・鈴木祥之大学教授です。

「限界耐力計算法」は、地震力を加速度をもとにした詳細な数値で表し、構造体の耐力の限界を数値で証明する方法です。

今回、より詳細な計算法が示され、耐震性証明の精度が更に上がりました。

難解な計算式が列記されていますので、マスターするまで相当な時間が掛りますが、再チャレンジしています。

2022年11月10日木曜日

難易度が高いからこそ、価値・魅力がある

古い家の再生というと、ややもすると、住む人も建築担当者も意匠・デザイン等、表面的な見た目のモノだけに拘ろうとします。



が、肝心なのは、家は住む人の心身の健康と生命の安全と財産を守る、構築物であるということです。当然のことながら、現行の耐震基準を満たすものでなければなりません。


ところが、厄介なことに、今風の金物や筋交い、合板に頼る構造体とは根本から違います。となると、伝統木構造の力学的な根拠に基づいた構造計算で証明するコトが必要となります。

尚且つ、部材の入れ替え、部材補強となると、ノコギリ・ノミ・カンナを自在に操り、経験と美感性を備えた本物の大工職人の技が絶対条件となります。

2022年11月1日火曜日

地域の伝統文化・技能を後世にバトンタッチ

日本の木造建築物と鉄やコンクリート造りとの最大の違いは、腐れと虫害の管理さえ適正であれば、半永久的に機能する特長があります。


古い家の再活用をお勧めしていますが、何もかもという訳ではありません。



費用の面も含め、価値・メリットの客観的な判断が重要です。

それには、調査・診断・改修設計・施工法・維持管理等の知識・技術の専門力が必要になります。


その様な人材を育成しながら、地域で活躍すれば、歴史ある街並みも、各地に多く存在する空き家や情緒ある古家もむやみに壊されずに地域の活性策にもなります。