2023年10月20日金曜日

木の特性を活かし、丈夫で長持ち、資産価値の高い家

いくら気に入って永く住みたくなる家でも、途中で息絶えたのでは元も子もありません。長年の間には、地震や台風に遭遇することも覚悟しなければなりません。

その試練に耐える丈夫さが必要です。
家は生きものなので、初期の頃は丈夫でも年月を経ることによって、劣化や損傷で一気に寿命の縮むことがあります。


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家の丈夫さの元は骨組みです。
太い骨は細い骨より丈夫であるのは当然です。
が、骨組みの方法が理に叶っていなければ、見かけだけで長続きはしません。
丈夫さ強さを金具や合板に頼る現代風の組み方は、当初は良いのですが数十年先を考えると疑問です。
健康体で生まれた家であっても、途中で思わぬ病気に掛かることがあります。
木の家の健康を害する大敵は湿気です。
木は植物ですから湿気があれば腐るので、密閉状態の環境は禁物です。
特に土台部分の湿気対策が重要です。


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高断熱や高気密も結構ですが、余程の注意をしないと本末転倒になりかねません。
更に湿気とも関連しますが、シロアリ等の虫害も危険です。
これはガン細胞に取り付かれたようなもので、早期発見が必要です。

2023年10月10日火曜日

大工の手刻みによる高度な耐震性能の家

大方の人は木造の家は誰がつくっても一緒だと思っているのではないでしょうか。

確かに工場で生産するプレカット方式なら一緒です。
ですが建築用材としての木材は大量生産方式には無理があります。
木は自然の中に育つ植物であり生き物です。
当然のごとく1本たりとも同じものはありません。
同じ樹種であっても育つ場所によって、強度もクセも違います。
その選別は今のところ機械では出来ません。
大工職人の長年の経験と眼力に頼るしかありません。
更に木組みの構造となると、接合部や組手が複雑であり、ノコギリ・ノミ・カンナを自在に操る技能力が必要です。


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日本の伝統的木構造は世界でも類のない最先端の技法です。
これは科学的実験によりデータも公開され証明されています。
ですが、この技能を身に付けるには最低でも10年の訓練を要します。
その為、今は若い職人が減少しています。
ですが高度な性能・品質の家をつくるための絶対条件です。
この技術を後世に継承するためにも手刻みの家づくりに拘っています。


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2023年10月1日日曜日

地震災害に備えて、既存の家の耐震診断をお勧めします

日本には2000以上の活断層があると言われています。

なので、何時どこで、地震が起きるか分かりません。
地震災害を避けるには、事前の備えが重要です。
これまで何も無かったから大丈夫だろう、が一番危険です。
既存の家の殆どは、構造計算をしていないのが現実です。
建てた当時は安全であっても、構造体や築年数の違い、間取り変更や劣化より安全性は変わります。
更に、地盤の種別により地震力も異なります。
その為にも今一度、家の耐震診断をお勧めします。

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2023_10_01-3それらの条件を検査して構造計算をします。
結果、危険判定が出たとしても、改修工事にはお金と時間が掛かります。
即実行をしなくても、災害に襲われた時に、対処の方法を考えておくだけも備えになります。
既存の家の診断は、長年の経験と技術力を伴った専門力が必要です。
私たちは20数年前から、耐震診断と補強工事をやっています。

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