2024年2月20日火曜日

間取り変更を伴う改修の良否は、誰に頼むかによって決まる

間取り変更を伴う改修は、既存の構造体を組み替える事になります。

木造建築は一部の部材を外しても、そこに別の部材を取り付けできる事が特性です。
建物には常に屋根や壁、家具や備品の重量に押されています。

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季節が変われば雪や強風、時には地震による力が加わります。
それ等の重圧に対して、安全である構造体でなければなりません。

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その為には、現状の部材の大きさや長さ、接合部の仕様等を正確に把握する必要があります。
次に取り壊す部分と残す部分を如何に一体化するかです。
その結果を構造計算により安全性を確かめます。

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それを設計書・施工図に明記して工事担当者にバトンタッチします。
既存の構造体の一部を外して、新しい部材を取り付けるには大工職人の高度な技術が不可欠です。

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近年は木造建築の高い技術を持った専門職が少なくなってきました。
特に、地震や強風に対する構造改修は、高度な専門力と技術力を持つ建築士に依頼する事をお勧めします。

2024年2月10日土曜日

金物を使わない木組みの家は、間取り変更が容易です

最近の家づくりはプレカット工法が殆どです。

短くて細い木材を金物やボルトを使って組み立てます。
この工法は木材の強度に余裕がないので、柱や壁を外す事が出来ません。
なので間取り変更を行う場合は、屋根や梁組を取り換えなければなりません。
解体した木材は金物やボルトを使っているので、接合部には傷や亀裂があるので再使用はできません。
結果として膨大な工事費が掛かります。
2024_02_10-12024_02_10-2それに対して、伝統的木構法は、長くて太い木材を金物を使わないで組み立てます。
木材の強度に余裕があるので、一部の柱や壁を外しても構造的な影響はありません。
取り外した梁や柱には損傷がありませんので、そのまま使う事もできます。
2024_02_10-3木材と施工費の節約により出費も少なくて済みます。
建てた当時は良かったにしても、年数が経てば間取り変更が必要となる場合があります。その為にも、金物を使わない木組みの家をお勧めします。
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2024年2月1日木曜日

家は住む人の品格を表現する一品です

家は土地の上に立つ建築物ですので動かす事は出来ません。

完成すれば永遠に人の目にさらされます。

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その姿形を見た人は、どんな人が住んでいるのだろうと想像します。
派手なデザインやアンバランスな外観では目障りです。
年数が経つほどに周りの環境に馴染む外観であれば存在感が増します。
家の取得には膨大な出費を伴うので、簡単に建て替える事は出来ません。

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その為にも最初が肝心です。
自分は何の為に家を求めるのか?を何度も自問自答します。
その目的と要点が決まったら、設計士に相談する。
家は生活の場ですので多種多様な機能が要求されます。
同時に立つ場所の環境、雪や風雨等にも配慮しなければなりません。
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それによって、平面プランと面積が決まります。
後は屋根・外壁等の外部仕様です。省エネや設備機器に関しては設計士の提案を参考にして予算を決めます。
内観や外観はパースで確認する事をお勧めします。