2024年10月20日日曜日

既存の家の改築は大工職人の技能と設計士の技術を要します

これからは既存の家の有効利用が求められる時代です。

それによって経済的負担が少なくて済みます。

家の様式は地域や年代の違いにより様々です。

その為、改築を行う時は、高度な知識と技能をもった大工職人でなければ出来ません。


同時に設計者も構造設計や耐震診断等、高度な技術と経験が求められます。

既存の家の殆どは地震に襲われれば倒壊します。

これに対して如何に対応するか?経験豊かな大工職人の技能と設計者の技術が求められます。

ところが最近は、ノコギリやノミ、カンナを自在に使える大工職人が少なくなりました。これは若い時に訓練しなければ身に付きません。



その為に私たちは若い大工さんの育成に努めています。

同時に設計者も耐震診断の資格を取り、現場で大工職人と一緒になって様々な工法を探求しています。

2024年10月10日木曜日

「あがの杉」と「あがの職人」による伝統構法の「あがの家」

阿賀野市安田地区は、先人の技を継承した大工・左官・屋根・板金等の職人が多く居ます。安田瓦の産地でもあります。

隣の阿賀町の殆どは森林で杉材が豊富です。
これらの建築材料を有効に活用するのが、伝統構法です。
先ずは構造ですが、太くて長い木材を大工の手刻みで組み立てます。


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2022_12_20-2今風の細くて短い木材をプレカット工場で加工し、クギや金物に頼る工法とは根底から違います。
基礎は事前に地盤調査を行ってそれに対応出来る形状にします。
屋根は耐久性と断熱性能に優れた安田瓦を葺きます。
これらの施工によって地震や台風・雪に強い構造体が出来上がります。


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家は住む人の健康と生命を守る構造物であり、生涯で最大の出費を伴う資産です。
最低でも70年以上、価値が下らない事が求められます。
これらの様々な条件を満足する為に立ち上げたのが「あがの家・創生プロジェクト」です。

2024年10月1日火曜日

今こそ、失われた一家団らんを取り戻すチャンス

人は親から生まれて育てられ人間になります。

夫婦・親子・兄弟姉妹の集団が家族です。
家族が集まって、仲良く談笑したり、楽しい時間を過ごすことを「一家団らん」と言います。
近年は社会構造が複雑化してその機会が失われています。


ところが新型コロナウィルスや自然災害など、色々な事象が私たちを襲います。
人生の幸せとは何なのか?
家族が集う家の存在性とは何なのか?
単なる、帰る・食べる・寝る箱物から、脱皮しなければなりません。


家に必要とされる昨日は多岐にわたります。尚且つ、生涯で最大の出費を要します。
今まさに時代の転換期、求める人も提供する人も、その見識により将来が決まります。
全て一律とは行きませんが、共通する価値基準はあるはずです。