80年以上経った古民家は、地域にとって貴重な財産となります。
当然ですが、現在建てられている家とは構造も仕様も違います。
基礎の部分はコンクリートではなく、礎石の上に柱が直接立っています。
壁の部分は土壁で屋根は瓦葺きです。
改築工事を行う場合は耐震改修工事も同時に行います。
合板や金物に頼る構造とは根底から違うので、高度な構造計算をしなければなりません。古民家を改築するには、伝統構法に詳しい設計力が必要です。
改築工事は構造体を変える事になるので、大工職人の高度な技能も必要です。
梁や柱を入れ替えるには現場作業となりますので、ノコギリ・ノミ・カンナを自在に操る職人技です。
私たちは設計者も大工職人も、これまで何度も経験してきました。