2025年2月20日木曜日

年数の経過と伴に、資産価値の高まる家

一般の商品は年数が経ち古くなれば価値が下ります。

鉄やコンクリートで出来た建物も同様です。

しかし、木組みによる伝統構法の家は違います。



建築用材である木材は自然素材ですので樹種も多く見た目も全て違います。

太くて長いこれらの木材を組み立て室内に表すのが伝統構法です。

木材は天然素材ですので年数が経つほど価値が上がります。

これを実現するためには大工職人の技術が必要です。

準備された木材をどの位置に使うかを決めて手刻みで組み立てます。

組み上がった梁や柱は室内に現れるのでカンナで仕上げます。



これによって表情豊かな室内空間ができ上がり、年数が経つほど重みが増します。

木材は年数が経っても強度は落ちません。




このやり方によって家をつくれば、年数が経つ程に資産価値は高まります。

その為に私たちは大工職人の育成と、設計センスを高める努力をしています。



2025年2月10日月曜日

家を注文する時の注意点

一般の商品は店頭やカタログから選んで買います。

古くなり使いものにならなくなれば、何度でも買い替えができます。

家は住む人の土地の上に建つ構造物ですので動かす事は出来ません。

更に、取得するには高額な出費が必要ですので、簡単に買い換える訳にはいきません。

なので、家を注文する時は余程の注意が必要です。



家は工場で生産される商品とは違い、注文を受けてからつくられる一品です。

出来てしまってから、自分の望んだ家とは違うと文句を言っても間に合いません。

先ずは、設計者が決まったら、自分の要望を詳しく伝えます。

設計図が出来たら要望事項が記載されているか確認します。

知らない事があれば何度でも質問します。

工事が始まる前に施工管理者に要望事項を理解しているか確かめます。

工事が始まったら各工種の担当者に再度要望を伝えます。

これらを実行すれば、高品質で資産価値の高い家を取得出来ます。




2025年2月1日土曜日

日本の家づくりシステムを後世に継承する

日本で建てられている家の殆どは木造です。

日本の木造建築は1500年以上も前に発生しました。

それを証明するのが世界で最古の木造建築、奈良の法隆寺です。

この技術・技能が進化して現在の木造建築に活かされています。

特に高度な耐震性能は、地震国日本で今も現存する神社仏閣が証明しています。

建築用材としての木材の供給も、日本独特のシステムが出来ています。

立木を伐採したら直ちに植林する。

針葉樹は成長が早いので70年位で建築用材として使えます。




これらを繰り返す事で何時までも資源は枯渇しません。

私たちはこの先人の知恵を受け継ぎ、更なる進化と向上に努めます。

今現在の家づくりの基本は、大工職人の技によって組み立てる伝統構法です。

これによって、居住性が良くて丈夫で長持ちのする家が出来ます。

家は住む人の土地の上に建つ構造物であり財産です。