2025年4月20日日曜日

木造の家は各種職人の高度な技で建てられます

木造の家は20数職種の職人が共同でつくる合作です。

その中に一人でも未熟者が混じっていれば後で取り返しのつかない事になりかねません。全ての工種に完璧さが求められますが、特に基礎工事は重要です。

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基礎は建物の沈下・浮き上がりを防ぐと伴に、地震などの水平力による転倒・横移動を防ぐ大きな役割を担っています。
その為にコンクリートの強度や鉄筋の適正配置の判断力が求められます。
次に大事なのは、木組みの構造体をつくる大工職人です。家の最大使命は地震や台風による倒壊を防ぐ事です。

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木と木を組み合わせる構造体は、押されても元に戻る弾力性を有する耐震構造となります。これをつくるには大工職人の高度な技術が必要です。
更に屋根と外壁の施工精度が完璧であれば、丈夫で長持ちのする家になります。
家はお客さまの土地の上に建てる手作り品なので、各種職人の力量によって価値が決まります。

2025年4月10日木曜日

何故、大工の手刻みに拘るのか?

今は木造の家の大半は、プレカット工場で加工された簡易な工法で建てられています。

この工法の家は木材量も少なくクギや金物で組み立てるので安くできますが、長持ちはしません。

本来、木造の家は長持ちするのが特長ですが、この工法では無理です。


建築資材としての木材の特性は、内部に空気が含まれている事です。

押せばへこむし、離せば戻る弾力性を持っています。

この特性を活かすと、地震や台風に強く長持ちのする構造体となります。


その為には構造体を構成する木材を直角に接合する方法が大切です。

この部分に力が加わると、めり込みによってエネルギーを吸収します。

更に木材と木材を金物を使わない特殊な方法で繋ぐ事によって、一体性のある強固な構造体となります。


これによって高度な耐震性能が発揮されます。

これからも、私たちは大工の手刻みによる伝統構法の家をつくっていきます。


2025年4月1日火曜日

家のデザインは住む人のセンスを表す

 芸術作品は多くの人から観てもらって評価が決まります。

家も道路沿いに建つ建築物なので多くの人の目に留まります。

これによって住む人の人間性や人柄が想像できます。


更に地震や台風に襲われた時、どの様な状態になるかによって価値が決まります。

家は注文品なので設計を誰に頼むか?

それによって大方が決まります。


建築士であっても木造建築を知り尽くしている設計者は多くいません。

それを確かめる為に、これまでどの様な建築物を設計してきたか確かめましょう。

外観が良くて地震や台風に強い家は構造計算で証明されます。


私たちはこれまで様々な家を設計・施工してきました。

そこで、一番に気を使う事は外観の安定観と重厚観です。

見る人の心が安らぐ家でなければなりません。


これらの家が多くなれば良い環境の街並みとなります。

家は住む人だけの物ではなく、第三者にも影響を与える作品です。