2023年11月20日月曜日

「備えあれば憂いなし」客観的評価による「住まいの安全確認」をお勧めします

家を商品と捉えるならば、他の商品との最大の違いは、「住む人の生命と財産を守る構築物である」ということです。

更に長年使用する資産でもあり、固定資産税も納めなくてはなりません。


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その為に「建築基準法」や「建築士法」にその規則が明記されています。
近年の住宅市場を鑑みると、提供者も購入者も無頓着の傾向が多々見受けられます。
家は長寿命ですので、その間に台風や地震に襲われる確率は高まります。
最近は全国各地に台風や地震が多発し、尊い人命や家の崩壊、財産が失われました。
が、多くの人は「よそごと、他人ごと」の感が否めません。
災害国日本では、いつ何時襲われても不思議ではありません。


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その時になって、こんなつもりではなかったと悔やんでも間に合いません。
全ての結果は自己責任。行政に責任をなすりつけても、何の解決策にもなりません。
事前に「安全」が確認できれば、「不安」が取り除け「安心」の心持で生活できます。

2023年11月10日金曜日

木材の弾力性を活用する高度な耐震構法

日本の伝統的な木造軸組みは、木材のめり込みを活かした独特の仕口や接手の形式を持っています。

この構法により、地震時に軸組はしなやかに変形し、また長期振動にも追随できます。


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2023_11_10-2この接合部は架構全体の安全性を左右する大切な要素です。
近年の軸組は加工に手間の掛る仕口を用いず、簡易な接合方法が採用されています。
プレカットによる短ホゾ形式で柱や梁を接合し、ボルトと板金物で補強する工法です。
このような形式は変形性能とエネルギー吸収を期待できず、地震時の変形による抜け出しが懸念されます。
実際、熊本地震での家の倒壊は仕口の抜け出しが原因とする事例が多数ありました。


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必要以上に金物を用いれば、接合部の回転変形を強く拘束してしまい、大きな地震を受けた時には木材を破壊する懸念があります。

2023年11月1日水曜日

家の特性、他の商品との違いは何か?

食品・衣服・家電・自動車・等々、生活必需品のほとんどは工場で加工された流通品です。それらを求める特性や必要性は誰でも一緒ですので、均一化できます。

が、家に求められる特性はどうでしょうか?家は自然の猛威(暑さ、寒さ等)から身を守ることが前提ですが、同時に多様な特性があります。
そこで家と他の商品の違いは何かを検証します。


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➀、求める人の所有する土地に影響され、その上に存在する一品生産品である。
➁、他人の目にさらされ、目立つもの(住む人のレベルを示唆する)。
➂、現場生産品で手作り度が高く、つくる人(設計施工者)次第で品質が大きくばらつく。
④、現物は存在せず、期待・信用の約束から始まる。
⑤、価格が高く、決定的な価値基準が存在しない。
⑥、家族全員が使う。
⑦、24時間、通年使用する耐久品(資産)である。
⑧、人の健康と生命、財産を守る構造物である。
⑨、生産過程でお客様が直接係わり納期が長い。
⑩、環境・周囲との調和が求められる。
他にも多様なニーズや特性があると思いますが、それらにお応えするのが、私たちの家づくりです。


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