食品・衣服・家電・自動車・等々、生活必需品のほとんどは工場で加工された流通品です。それらを求める特性や必要性は誰でも一緒ですので、均一化できます。
が、家に求められる特性はどうでしょうか?家は自然の猛威(暑さ、寒さ等)から身を守ることが前提ですが、同時に多様な特性があります。そこで家と他の商品の違いは何かを検証します。➀、求める人の所有する土地に影響され、その上に存在する一品生産品である。➁、他人の目にさらされ、目立つもの(住む人のレベルを示唆する)。➂、現場生産品で手作り度が高く、つくる人(設計施工者)次第で品質が大きくばらつく。④、現物は存在せず、期待・信用の約束から始まる。⑤、価格が高く、決定的な価値基準が存在しない。⑥、家族全員が使う。⑦、24時間、通年使用する耐久品(資産)である。⑧、人の健康と生命、財産を守る構造物である。⑨、生産過程でお客様が直接係わり納期が長い。⑩、環境・周囲との調和が求められる。他にも多様なニーズや特性があると思いますが、それらにお応えするのが、私たちの家づくりです。