2021年6月20日日曜日

私たちの顔と心と技の見える家づくり

私たちは毎日の朝礼で勉強会を続けています。

約10分の短い時間ですが、毎日続ける事に意義があります。


目的は、木造建築のプロの仕事人になる事です。

プロとアマの違いは、お客さまに対する応対力の良否で決まります。

その為に、人間性と専門性を高める訓練をしています。


お客さまは、商品やサービスを提供して満足した時、その代替としてお金を払います。

アマチュアのプレーや作品では満足しません。

家は特注品なので誰がつくるかによってその良否が決まります。

規模・品質・性能・デザイン等、全てオリジナルな作品です。


性能・品質の高い木造の家をつくるには、木材の特性を熟知していなければなりません。

木材は樹種・年輪・産地の違いにより強度や性能が複雑です。

その知識・技術を身に付けるために毎日、専門書による勉強と実務の訓練を続けます。


プロの仕事の基本は、家づくりに対する使命感と創作力です。

これは若い時から訓練をしなければ身に付きません。

2021年6月10日木曜日

暮らしを変える、より快適に安全に

今現存する家の大多数は木造です。

建てた当時は満足する住まいでしたでしょう。

が、年数の経過と伴に不満足な住まいとなるのが大方です。

住まいに対する意識が、より快適に、より安全にと変化していきます。


が、具体的に何をどうすれば良いのかは、はっきりしません。

当然です。

住まいの機能性や利便性は複雑に絡み合い、一般の人には分かるものではありません。


そこで建築の専門職に相談となります。

この時、誰に依頼するかで結果の良し悪しが決まります。


木造の家の構造体は建てた年代や工法の違いで複雑です。

それに対処するには、木造建築の技術を要します。

特に安全面における耐震診断・改修は、高度な構造計算ができる建築士でなければ設計できません。


利便性や快適性に対しても同様です。

断熱性能の向上や間取り変更は、構造体と関連します。

その特性を見分けるには高度な専門力が必要です。

2021年6月1日火曜日

木材の特性と構造体の関連を精査する

建物の構造体を形成する材料の代表的なものは、木、コンクリート、鉄の3つです。

木造の家を設計・施工するには、木材の特性を熟知していなければなりません。


木材は植物なので水を含んでいます。

そのため、腐る、シロアリに喰われる、狂いや割れが発生する、曲がる、強度が低い、等々が弱点です。


特長としては、樹種が多く使い分けが容易、変形に対して粘り強い、重量が軽いので加工し易い。


構造体の特性として、数多くの木材をかみ合わせて骨組みをつくる。

個々の部材は脆いが、接合部が多いので粘り強い。

建物重量は軽く、柔らかい建物となる。

そのため、中小地震による横の力に対しての変形角度は、高さに対して1/120まで損傷しない。

同様に大地震に対しても、1/30まで倒壊しない。

接合部に金物やボルトを使わない伝統構法の構造体は、実験により1/20まで倒壊しないことが証明されています。