2021年6月1日火曜日

木材の特性と構造体の関連を精査する

建物の構造体を形成する材料の代表的なものは、木、コンクリート、鉄の3つです。

木造の家を設計・施工するには、木材の特性を熟知していなければなりません。


木材は植物なので水を含んでいます。

そのため、腐る、シロアリに喰われる、狂いや割れが発生する、曲がる、強度が低い、等々が弱点です。


特長としては、樹種が多く使い分けが容易、変形に対して粘り強い、重量が軽いので加工し易い。


構造体の特性として、数多くの木材をかみ合わせて骨組みをつくる。

個々の部材は脆いが、接合部が多いので粘り強い。

建物重量は軽く、柔らかい建物となる。

そのため、中小地震による横の力に対しての変形角度は、高さに対して1/120まで損傷しない。

同様に大地震に対しても、1/30まで倒壊しない。

接合部に金物やボルトを使わない伝統構法の構造体は、実験により1/20まで倒壊しないことが証明されています。