2021年2月20日土曜日

家は周囲への影響と住む人の品格を表すもの

家の存在は自分だけのものではありません。

周辺の環境に影響を与えます。

家は何十年間も人の目に曝されます。


家を見れば住む人のセンスと品格が想像できます。

独り善がりの派手なお飾りと、薄っぺらなデザインでは、周りの人にとっては迷惑です。更に大風や地震に対する損傷・倒壊防止、火災に対する延焼防止 等々、周辺に危険を及ぼすリスク対策も重要です。

人に後ろ指をさされないためにも最初が肝心。

どこの誰に設計を依頼するかで結果が決まります。


設計を担当する建築士といっても、家に関する見識とセンスは千差万別。

家の建つ地域の気候風土、生活様式を熟知しているか?

それに適応する規模と予算の配分は?

室内空間と外観のマッチングは?

等々、テーマは多岐に及びます。


木造の家は更に高度な専門力が問われます。

木の特性を知り尽くし、高度な構造設計力が必要です。

設計担当者のセンスの良し悪しは、その人の住む家を見れば一目で分かります。



2021年2月10日水曜日

家は固定資産税の課税対象となる財産です

 今現在、日本では商品の購入やサービスを受けてお金を払う場合、10%の消費税を払わなければなりません。

家を取得した場合は、更に固定資産税を毎年払わなくてはなりません。

家は一般的な商品とは違い、長期間にわたって金銭的価値が減らない不動産だからです。


ところが、数年を経た現物の性能・品質をチェックすると、構造上の不備や劣化により、既定の評価額を大幅に下回る事もあります。

もし転売する場合、家の価値が低ければ土地代から差し引かなくてはなりません。

その主たる原因は、木構造の特性を無視した工法です。


木の家は本来、安全で長く住める事が最大の特長ですが、その逆転現象です。


家は工場製品とは違って、土地の上に建つ構造物ですので、一品たりとも同じものはありません。

注文品なのでその性能・品質、価値を決める設計から始まります。

更に多くの技能者の連携プレーによって作品が出来上がります。

その結果は数年経てば明白になります。


後で悔いを残さない為にも、最初が肝心です。

何千万円もの大金を払う最大の資産なのですから。

2021年2月1日月曜日

屋根の雪と建物の危険性との関連

2021年1月の新潟県は記録的な大雪となりました。

当地・阿賀野市の山間部では、1.5mもの雪が屋根に積もりました。


当社ではお客さまからの雪降ろしの依頼が殺到。

社員全員がスコップを持っての緊急対応です。

屋根の上での高所作業なので、転落等の危険性を伴います。

県内でも何件もの転落災害が発生しました。

その為にも、屋根の構造特性と雪の重さの関連を熟知していなければなりません。


当地では、1㎡の面積に1mの雪が積もった場合、300㎏の重さとなります。

今回の1.5mでは450㎏。

体重75㎏の大人6人が、1m四方の狭さにひしめき合っている事になります。


近年建てられた建物は、本体が倒壊する危険性は低いですが、本体から外に出ている屋根の部分が折れる可能性は高いです。


垂木や母屋は、片方だけで支えられているので、雪の重さと部材の長さの掛け算による曲げモーメント(モノを折る力)が発生するからです。

緊急時はその部分だけでも下ろすべきです。

2021年1月20日水曜日

大工の手加工による木組みの構造の特性とは?

木でつくる家の構造は輸入工法を除いて軸組工法と言います。

木材を縦・横・奥の3方に接合して立方体をつくります。


この工法は、昔から日本に伝わる独特の構造で伝統の技が活用されています。

この構造体をつくるには大工職人の高度な技が必要です。


近年の木の家は、大量生産方式が主流となり簡易な構造に様変わりしています。

工場で加工された細くて短い木材を、クギやボルトでつなぎ合板で補強します。

見た目が良くないので、壁面や天井は全て覆い隠してしまいます。

これでは木でつくる意味がありません。


柱や梁の木組みが室内に現れる居住空間が本来の木造建築です。

木の香りや木肌の自然観。木組みの力強さが醸し出す安定感。

年数の経過と伴に変わる表情の美しさ。

この違いは住んで10年も経てば誰にでも分かります。


木は植物なので1本たりとも同じものはありません。

それを見分け適材適所に使い分けるのが大工職人です。

2021年1月10日日曜日

後で悔やまない為に、事前に必要な確認事項

 家は家族が何十年も生活を伴にする住まいです。

そこに求める要望は家族数や年齢構成によって様々です。


建てたその時は満足した。
ところが数十年経ったら、周りの環境も生活習慣も変わり、外見の貧弱と不便な生活で嫌になった。
とは言っても簡単に建て替える訳にはいかない。
家を求めるには何千万円もの出費が伴うからです。


これでは悔やんでも悔やみ切れません。
その為にも最初が肝心です。


家は一般的な商品とは違い現物は存在しません。
住む人の土地に建つ一品です。
先ずは設計企画から始まり概要を決めます。
この時が重要で、将来の可否が決まります。


設計担当者に要望事項を詳しく伝え、確信が持てるまで何度も打ち合わせを繰り返す。
設計書と予算書に納得したら、どの様な工法なのかを確認する。
尚且つ、木造の家ならば、工事担当者も確認します。
木造の構造は複雑なので、担当者の技量により出来上がりの良し悪しが決まります。