2019年1月10日木曜日

永く愛されるために「技能後継者の育成と地産地建」

人は長い生命活動の中で少なからず異常や不調をきたします。その時、頼りになるのはお医者さんです。

家についても、30年50年先を考えると、同じ危険性が予測できます。不具合や不都合が生じた場合、その原因を的確に判断できて、それに対処できる技術プロがいなくては、生きる命も絶たれる恐れがあります。

工場化された家であっても、一旦出来上がれば、救急の場合運んで行くことはできません。必ず往診が必要です。それもヤブ医者では困ります。

近年の日本の家づくりは新工法、新建材による簡略化により、職人の技能を磨くチャンスが失われつつあります。従って、現役職人の老齢化とともに職人技の絶滅が危惧されます。いくら便利な機械や道具ができても、使いこなす人がいなくては宝の持ち腐れです。まさに、技能職人は家のホームドクターなのです。

一方、建築材料についても同じことがいえます。30年50年後、補修や一部取り換えをする時、その材料がなければ全部入れ替えになってしまいます。

地域で生産されるものを使うのが「地産地建」です。その地域の気候風土にあった特産品ですから、将来も途絶えることはありません。

当「あがの」地域は安田瓦の生産地です。
木材は近くの山に林立しています。
腕の良い職人も多数います。





この地産地建の家づくりが広まれば、地域経済の活性にもつながります。