答えは一つ。永く住むには、家族構成やライフスタイルの変化等に対応できる「可変性」が求められます。それは、間取りの変更であったり、設備機器の入れ替えであったりします。
ところがその段になって、工事費がべらぼうな高額となると、飴の代金より笹の代金となります。その過大な負担を後世まで残さない為には最初が肝心です。丈夫であると同時に、多様な変化に適応できる構造体であるべきです。
釘・金物や合板に頼る短期的・平面的な構造体ではなく、太くて長い梁と柱などで組み合わされた構造体が望まれます。更に、構造体と内装や設備が分離され、改装や設備の取り換えが容易であること。その為に、床下や天井上の高さ、壁の幅、点検口、水回りの計画配置等々、長期にわたる配慮が必要です。