2021年7月1日木曜日

地域の資源の有効活用と、職人の技の継承

これからの家づくりは社会環境の変化により様変わりします。
これまで、家に使う木材の60%は外国からの輸入材でした。
ところが、2000年頃から欧米での需要が高まり輸入量は激減。
今現在では3.5倍の高値です。


これまでのシステムが根底から崩れ去りました。
これは一時的なものではなく元に戻る事はないでしょう。
これを機に、50年100年先の将来を見据えて立て直すべきです。


日本の各地には先人たちが長年育んできた様々な建築用材があります。
これはその地の気候風土に適合する貴重な資源です。


尚且つ、その資源を活用したその地方独特の建築様式・技術も継承されています。
今主流の全国一律の家づくりには、進化向上どころか逆行しています。
家の存在性とは何か?
そのために何を、どうすれば良いのか?
2020年に日本の木造建築を担う職人の技が、ユネスコに登録され国際的にその希少性が認められました。
今こそ、先人から受け継いだ貴重な資源と技を活用すべきです。