2021年7月10日土曜日

レベルの高い木造の家をつくるには、高度な大工職人の技を必要とする

木材をノコギリやノミ・カンナで加工することを「刻み」。

刻むために目印を付けることを「墨付け」と言います。

木材の癖を読みながら、構造上の位置に見合った材料を選び加工することは、大工職人の最も重要な仕事です。


日本の木造建築の接合方法の多様さは、長年培ってきた大工の工夫により生み出されてきました。


ところが近年は、施工期間が非常に短く、技術者も少なくなってきたことから、接合部を機械で加工して、現場では組み立てるだけの工法が主流となっています。

これを「プレカット」と言います。

加工機化はCAD(キャド)と連動しており、主要な加工形状には対応できるが、特殊な形状には手刻みで補うしかありません。


また、部材の外形を均一にするため、よく乾燥する必要があります。

機械は便利だが、「木を読む」ことはできません。

その為、材質が均一な集成材を使ってきました。

製材された木材を使う場合は、欠点を目視して選別する必要があります。