木材をノコギリやノミ・カンナで加工することを「刻み」。
刻むために目印を付けることを「墨付け」と言います。
木材の癖を読みながら、構造上の位置に見合った材料を選び加工することは、大工職人の最も重要な仕事です。
日本の木造建築の接合方法の多様さは、長年培ってきた大工の工夫により生み出されてきました。
ところが近年は、施工期間が非常に短く、技術者も少なくなってきたことから、接合部を機械で加工して、現場では組み立てるだけの工法が主流となっています。
これを「プレカット」と言います。
加工機化はCAD(キャド)と連動しており、主要な加工形状には対応できるが、特殊な形状には手刻みで補うしかありません。
また、部材の外形を均一にするため、よく乾燥する必要があります。
機械は便利だが、「木を読む」ことはできません。
その為、材質が均一な集成材を使ってきました。
製材された木材を使う場合は、欠点を目視して選別する必要があります。