伝統木造構造の建物の構造計算は限界耐力計算法で計算します。
地震力による建物の変形量を階高との比率で表します。
階高が300cmの建物が6cm傾いた場合は、5/300=1/60と表示します。
屋根の重量は瓦の重量と雪の重量を加算します。
その条件で耐震計算をした結果、X・Y両方向も安全地である1/20以内を確認しました。ところが昨年、瓦屋根を鋼板屋根に変更することになりました。
となると、屋根や雪の重量が変わるので構造計算をやり直さなければなりません。
計算の結果、X方向は1/39、Y方向は1/54の数値となり安全性が2倍以上も高まりました。この数値は偏心率が0.15以下を前提としているので、同時に偏心率と水平構面の剛性の確認も必要です。