恐怖心を煽る気は毛頭ありませんが、日本のどこに住んでいてもいつか必ず地震は襲ってきます。そのため「国民の地震防災意識を高める」を目的に、政府が1995年に設置した地震調査委員会作成の「2016年度版・全国地震予測地図」があります。
全国の主要活断層帯のデータなどから、今後30年に震度6弱以上の揺れが起きる確率を計算し、全国を赤・オレンジ・黄の順で色分けしています。この確率0.1%~3%は「やや高い」、3%以上は「高い」を表示しています。
この確率の表示は「降水確率5%では誰でも傘をも持たない」と同じように受け止められています。昨年の熊本市で発生した地震の確率は8%で、調査委員会の基準では「高い」だったのです。確率の低い地域の人は地図を見たことで地震への恐怖が減り、「この程度なら対策は必要ない」と考える傾向が見られます。