2017年6月1日木曜日

「新しい家だから地震が来ても大丈夫!」 本当ですか?

大地震の度に繰り返される家の倒壊による人の命と財産が失われる悲劇。その原因は何か?「2階建て木造住宅の97%以上は構造計算がされてない」という報告がされています。

その要因は「建築基準法」の不備にもあります。鉄やコンクリートの建物であれば、2階建て又は200㎡を超えるものは構造計算が義務付けられています。が、何故か、木造の家の場合は、2階建て以下500㎡以内であれば構造計算の義務がないのです。

それでも、法規上は「仕様規定」に簡易な計算法として、「壁量計算」「壁配置のバランス」「柱の接合方法」「梁材の断面設計」「2階床面の破壊防止」等の検討を明記しています。

が、これとても、多くの設計者は無知・無関心で実行されていません。この現実は、熊本地震の検証として「NHKスペシャル・あなたの家が危ない」でも放映されました。