完成度の高い木の家を創るには、20~30職種の人々の感性と技術を要します。
「買う家」は工場で加工された部材・部品を簡易な方法(釘やボルトの接合)で組み立てられ、高度な技術・技能は要しません。確かにこの大量生産方式は合理的で、軽量鉄骨の家であれば納得できます。
が、「木で創る家」となると、どうでしょうか?「木」という建築用材は自然が育んだ「植物」という生き物です。それを強制乾燥し、又は接着剤で集成材を作り、ボルトや金物で接合する工法は明らかに無理が生じます。ボルト・釘をビッシリ打込んでは、細胞が縦に並んだ繊維質の組織を痛めつけ割れが生じます。
これは、地震等の横の力が加わった時の実験データでも明らかです。が、知ってか知らずかお構い無しが実状です。